事業計画書の書き方 第2弾 市場調査・分析編
事業計画書に欠かせない重要な要素の1つが市場調査です。
これから行う事業の市場規模や成長性を分析し、事業に勝算があることを説明する必要があります。いくら魅力的なアイデアでも、市場規模が小さかったり衰退している市場では成功の可能性が低くなるため、正確な市場分析が重要です。
市場規模を調べる方法
以下の方法で市場規模を調査し、事業計画書の説得力を高めましょう。
官公庁が公表する調査データを活用する
- 経済産業省
- 「工業統計調査」
- 製造業やサービス業に関する詳細なデータが入手可能。
- 財務省
- 「法人企業統計調査」
- 企業の財務状況や経営実態を把握するのに役立つ。
- 総務省
- 「情報通信白書」
- 情報通信分野の市場動向を把握するための資料。
- 環境省
- 「環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報告書」
- 環境ビジネスに関するデータ。
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)
- 日本の公式統計データを一元的に検索できるポータルサイト。
中小企業向け情報を活用する
- J-Net21
- 中小企業基盤整備機構が提供する市場調査データ。
- 特定業種や地域ごとの市場動向を知るのに便利。
業界団体のデータ
業界団体が公表しているデータも活用できます。業種ごとに特化した詳細な情報が得られる場合があります。
民間調査会社のデータ
有料データも視野に入れると、さらに詳細な情報が得られます。
- 矢野経済研究所
- 富士経済グループ
- SPEEDA(費用に余裕がある場合)
自力で推定する方法
公表データが見つからない場合は、フェルミ推定を活用して市場規模を推測することも可能です。
まとめ
市場調査は事業計画書の信頼性を左右します。信頼できるデータを基に、事業の成長性や競争優位性を具体的に示すことで、計画書全体の説得力が大きく向上します。