【補助金申請用事業計画書の書き方】 企業概要・営業状況
もくじ
目的
企業概要は事業計画書の中でも重要な部分で、読者に会社の概要を簡潔に伝えることを目的とします。
会社の説明を行うことで、今後説明する新規事業への興味をそそります。
企業概要には何を書けばいいのか?
一般的な記入内容
- 会社名: 会社の正式な名称を記載します。
- 設立日: 会社が設立された日付を記載します。
- 事業内容: 会社が行う事業の詳細を簡潔に説明します。
- 事業領域: 会社が取り扱う業界や領域を説明します。
- 住所: 会社の住所を記載します。
- 資本金: 会社の資本金の額を記載します。
- 従業員数: 会社の従業員数を記載します。
- 主要取引先: 会社の主要な取引先を記載します。
企業概要は審査員に会社の概要を簡潔に伝えるため、簡潔で正確な情報を記載することが重要です。また、会社の強みや独自性をアピールすることも有益です。
ホームページや会社案内パンフレット等あれば比較的書きやすいパートだと思いますが、過去から現在までを書くことはもちろんですが、審査員へここでもアピールすることを忘れずに行いましょう。
企業概要で審査員を引きつけるために
考慮する事項
- 誰に・何を・どのように販売・提供している会社なのかは必ず盛り込む
- 〇〇年〇〇県〇〇市で創業(社歴が長いならそれだけでひとつのアピールとなります)
- 社歴が浅い場合には、社長の前職の内容等を記載します。
- 取扱商品の特徴や販売先(強みは記載する)
- 大手企業との取引があれば、取引先名
- 主たる事業を記載する
- BtoB or BtoC
- 商品やサービスに対するこだわりや売りがあれば記入。
- 取り扱い商品名やサービス名を具体的に記入
- 写真等も活用
- 専門用語は注釈をつける
営業(事業)状況は何を書けばいいのか?
記載事項
- 事業の環境
- 強み・弱み・機械・脅威(SWOT分析)
- 営業(事業)状況についての書き方は様々ですが、一般的には以下のような内容が含まれることが多いです。
- 売上高や利益などの財務指標
- 市場動向や競合環境
- 新製品やサービスの開発や提供
- 営業活動やマーケティング活動
- 人材開発や組織変革などの組織改善活動
以上を簡潔にまとめます。
個々の部分については、後程詳細に記入しますので、ここでは大きな流れで、現在御社がおかれている状況を記入します。
強み・弱み・機械・脅威いわゆるSWOT分析を行います。
SWOT分析は、組織や事業の戦略を立てるための方法の一つで、「Strengths」(強み)、「Weaknesses」(弱み)、「Opportunities」(機会)、「Threats」(脅威)の4つの要素から構成されます。
書き方については、以下のように行うことが一般的です。
SWOT分析
- 組織や事業についての概要を書く
- 強みを列挙し、その特徴や根拠を記述する
- 弱みを列挙し、その特徴や根拠を記述する
- 機会を列挙し、その特徴や根拠を記述する
- 脅威を列挙し、その特徴や根拠を記述する
- 強み、弱み、機会、脅威をまとめ、組織や事業の戦略について考える
例えば、強みについては、独自技術、顧客ベース、販売ネットワーク、人材などが挙げられます。弱みについては、財務状況、ブランド力、競合力などが挙げられます。機会については、市場の新規開拓、技術の進化、新しい顧客ニーズなどが挙げられます。脅威については、競合、経済環境、政治環境などが挙げられます。
SWOT分析は、組織や事業の戦略を立てる際に重要な手法であり、組織や事業についての深い理解を深めることができる、非常に有益な手法です。
営業(事業)状況で審査員を引き付けるために
特に強みと機会に注力します。
事業再構築補助金は自社の強みを活かして機会を捉えて新規事業を手掛けることをもとめますので、新規事業に活用できる強みや機会を抽出します。
〈強み〉
競合に対する自社の有利な点・強みを書きます。もし強みが見つからなかったら、以下のような切り口で考えてみます。
ヒント
- 他社がやってなく、自社がやっていることはないか?
- 顧客から良いねと言われたことはありませんか?
- こだわって行っていることは?
- 品質、精度、納期、コストなどで他社に無く御社独自に工夫したことはありませんか?
- 特殊な加工方法・提供方法はありませんか?
- 素人でもできるように工夫したことはないか?
- 一貫生産していることはありませんか?
まとめ
まとめ
- 商品名・サービス名・取引先名等は具体的に記入する
- 審査員を読む気にさせるために、どんな企業なのかを遠慮せずにアピール
- 自社の強みを活用して市場の機会を捉えることが必要です。
- ストーリーを意識し起承転結の「起」として意識する