ものづくり補助金第14次公募の概要発表。やはり歯科医は利用がほぼ不可能に。

  • これまでものづくり補助金を活用出来ていた「歯科医」利用がほぼ不可能に
  • じゃあどうすれば歯科医も継続して応募できるのか

歯科医と「ものづくり補助金」は、第12次公募まで、ある意味テッパンと言われるほど採択の可能性の非常に高い事業・業界でした。

私がお手伝いした歯科医院も第12次公募で、すんなり採択されました。

手がけようとする事業に、サービスの高度化や革新性が求められる「ものづくり補助金」ですが、個人の感想ですが、歯科業界は他の業界に比べて「本当にこんなんで良いの?」なんて事業でも問題なく採択されてきた記憶があります。

これまでものづくり補助金を活用出来ていた「歯科医」利用がほぼ不可能に

前回の13次公募より、歯科医の方々によるものづくり補助金の利用がほぼ不可能になりました。

(出典:モノづくり補助金 公募要領(14次締切分)10ページ)

こちらに、記載のある「公的医療保険・介護保険からの診療報酬」の部分で、申請しようとする歯科医における事業が保険事業である場合は申請自体が不可能となりました。

つまりいくら素晴らしい事業計画書を作成しても、審査の初期段階の要件審査でNGという事です。

じゃあどうすれば歯科医も継続して応募できるのか

じゃあなんで不可能と書かずに、ほぼ不可能と書いたかと言うと、保険診療にかかわる事業・サービスがダメだという事であり、自由診療となる事業やサービスであれば、採択される可能性は残っているからです。

歯科医における

  • 申請対象とする事業・サービスの高度化・高付加価値化が少しでも保険診療にかかわるものである場合→申請しても無駄
  • 申請対象とする事業・サービスの高度化・高付加価値化が自由診療にかかわるものだけである場合→申請可能

具体的には、

申請対象とする事業・サービスの高度化・高付加価値化が
インプラント、審美歯科、ホワイトニング、メインテナンス等の事業である場合には依然として採択される可能性はあります。

通常の保険診療となる
むし歯治療、入れ歯(プラスチック)、歯周病治療、親知らずの治療等のサービスを高度化したり・高付加価値化を図る事業は、申請要件を満たしていないこととなります。

これまで補助金の申請サポートを行う事業者においては、歯科医を狙い撃ちして
「ものづくり補助金使えますから、何か事業を行いませんか?」とか「ものづくり補助金活用して〇〇医院は、△△設備を導入しましたが、御医院でもやってみませんか」なんて言う営業がやりづらくなってしまいましたねぇ。
lead-outはそんな営業はしていないので、まあ問題は無いですが。

今回の歯科医院の例に限らず。補助金は募集回によって、社会情勢に合わせて、応募できる要件が増えたり減ったりすることが多々あります。

今回の第14回公募でもいわゆる申請枠が増えて、これまで応募しづらかった企業や業界が応募出来るようになったり、また歯科医のように利用しづらくなったりします。

このあたりは、発表される概要を丁寧に確認する必要があります。

まず、要件段階で申請自体をハネラレル可能性を排除するには

  • そもそも申請できる業界・業種・事業規模なのか?
  • 自身の考える事業が、申請しようとする補助金の申請要件を満たしているのか?
  • 事業が要件を満たした上で、導入機器・設備が要件を満たしているのか?

せっかく準備したのに、無駄骨を折らないためにも、このくらいのことは最低限確認しておく必要があります。

でも「いちいち、そんな細かいとこまで読んでられないよ」という方々は、日ごろお付き合いのある金融機関や認定支援機関等の申請サポートを行う専門家にご相談するのもひとつだと思います。

お近くの認定支援機関は以下から検索可能です。

https://ninteishien.force.com/NSK_CertificationArea

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